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やけくそに近い雑記ブログ

【2017年】M-1グランプリの感想を書いてみる

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2017年のM-1グランプリは『とろサーモン』が優勝した。とろサーモンは正直、あまり面白いイメージがなかった。自分としては、あの声が風貌が受け付けられなった。
だが、M-1のネタは凄く面白かった。「あ、これ優勝するな」っていうオーラというか雰囲気があった。

 

さて、M-1グランプリは2001年から2010年まで放送して、その後に2015年からまた復活した訳だけれども、復活してからのM-1はかなりレベルが高くなっている。
それもその筈で従来のM-1はコンビ歴10年以内しか出れなかったが、今のM-1は15年以内まで出場資格がある。その分決勝に来る芸人は、熟れているコンビが多くなっているのだ。

ただレベルが上がった反面、どうしてもフレッシュで粗っぽいの若手が決勝に来れなくなってしまって、そういうのを楽しみにしているコアなファンは少し不満を抱いている状況だ。
とはいえ全体的なレベルが上がれば大抵の視聴者は歓迎だろうし、今更10年以内に戻したところで、「今年はレベルが低かったな……」って思われてしまうだけだろう。
なのでM-1は今後も出場ルールを変えることはない気がする。

まあ、それはさておき。

決勝メンバーのネタを一組ずつ感想を書いて見ようと思う。

 

 

決勝戦

1.ゆにばーす

凄く正統派な漫才。
見た目のインパクトが強いが実は漫才の中身がしっかりしているコンビと言えば、過去にメイプル超合金がいた。たがこのコンビはメイプル超合金程ギャップがある訳でもない。お笑いファンの間では「計算されたネタをやるコンビ」として定着している。
ボケの質は凄く高い。更にはネタの構成も秀逸で、部屋が実は一階だというボケがオチへの伏線だったりしていた。

トップバッターだがかなり会場を沸かせていた。復活してからのM-1は会場も最初からかなり温まっている。たぶん前説の御蔭)。
もっと点数高くてもいい気がしないでもないけど、やっぱりトップバッターだと高得点つけずらいんだよね。トップバッターに95点とかつけちゃうと後が苦しくなるから。
公平性を考えるなら、一組が終わるごとに点数をつけたりしないで、全組終わってから得点をつけるべきのような気がする。
でも、それだけ番組としての盛り上がりには欠けるだろうから難しいところ。

2.カミナリ

去年と違って、ネタの仕組みがもうばれてしまっている。なので「これは後々回収するんだなあ」って分かってしまうところが結構あった。
ただ、それでも「自衛隊にハンマーのイメージはねえな!」って突っ込みはかなり意表をつかれた。言われてみれば確かにそうだ。
変わりに「動物博士」の下りなんかは読めてしまった。
後、二人とも結構緊張して間が悪くなってしまうところがちょこちょこあった。

来年はさすがにスタイルを大幅に変更しないと厳しい気がする。
でもスタイルを大幅に変えてしまうと見る側も結構戸惑う。だから変更するというよりは「進化させる」というのが必要になってくるのだろうけれども。

3.とろサーモン

ボケの数はかなり少ないコンビではある。一時期のM-1はボケをたくさん詰め込んでいるコンビの上位率がかなり高かった。最近はそうでもないが
ボケが少ない分そのボケの質はかなり高い。特にサルを追い払おうとして逆にサルが増えるくだりは、この日一番受けていたんじゃないかと思う。

自分はこのコンビを見て最初あまり面白くないと思った理由は、ボケの人の態度が悪くて(もちろん本当に態度が悪いわけではなくて、そういうキャラを演出しているだけだと思う)、
それがどうも入りこみにくくなってしまっていたのだ。
だが、見慣れてくるとだんたんこのキャラが受け入れられるようになってきた。
最後の「続行」「継続」はかなり有名な下り。一昨日の敗者復活でもやっていた。観客もやるだろうなあと思って見ていただろう。だが、やるだろうなあと思っていても力づくで笑わせてしまうだけのパワーがあった気がする。

4.スーパーマラドーナ

一昨年、去年と連続でやっている、田中の一人芝居ネタ。
だが去年までと圧倒的に違うことが一つある。それはテンポの速さだ。去年まではスローでやっていたが、今回は高速。
ボケの数が多いと当然笑う数も増えるから、見たあとに満足感を多く味わえる。
一番面白かったのが、トイレで大と小を分けてする下り。会場はあんまり受けてなかったけど。女性はあんまりピンとこない部分なんだろうか。

去年のエレベーター並みのオチを期待してしまっているから、オチはイマイチに感じてしまった。本当は全然悪くないんだけど。
あのエレベーターのオチは本当に良かった。M-1史上最高のオチといっても過言ではなかった気がする。
あれを超えるのはもやは不可能に近いことだと思うし、期待してはいけないと思うのだけどやっぱりうーんってなってしまう。

5.かまいたち

キングオブコント優勝コンビで自分もかなりハードルを上げてみてしまった。準決勝でも一番受けていたって噂を聞いていたし。
そのため、「期待したよりは……」っていう感じにどうしてもなってしまった。もうちょっと笑いたかったなあ。

ただ、やっぱりしゃべりの技術はえげつなく高い。コント師なので演技力も高く、二人の感情が伝わってきた。
怖い話に突っ込みを入れるというありそうでなかった題材も面白かった。
かなり受けてはいた。でも今回のm-1はみんな受けているから、最終決戦に進むためには、受けているを通り越して、「爆発が起きている」と思わせるようにしないといけないんだなあ。

とはいえ来年は優勝候補筆頭なんじゃないだろうかこのコンビ。っていうのももうキングオブコントには出場しないだろうから、漫才に専念できるのだ。コント中心にやってきても決勝に来れた彼らが
漫才のみに注力したらとんでもないことになりそう。

6.マジカルラブリー

このコンビだけが今回唯一滑っていた。
こういう繰り返す系のネタはハマると強い。キングオブコントのにゃんこスターやロッチ、チキチキジョニー。The Manzaiの千鳥やアルコアンドピース。
しかしハマらないと悲惨なことになってしまうようだ。

後、ボケの人は昔みたいにタンクトップで登場したほうが良かった気がする。
ようやく決勝に上がってこれたコンビ。他にも面白いネタはたくさんあるんだろうけれども、一度決勝で滑ってしまうと準決勝の審査員が上げづらくなっししまいそうで心配。本当は面白いんだけどなあ。

7.さや香

全然知らないコンビ。どうやらM-1初の平成生まれらしい。ネタはかなりハイテンションだった。
会場で聴いているとより面白いネタだと思う。テレビ越しだとイマイチ乗れなかった。
ただ三年目でこれはかなり驚異的だと思う。かなり受けていたしね。


チュートリアルに似てるっていう声も多かったけど、そんなに似てるかなあ。あんまりピンとこない。

8.ミキ

兄弟コンビ。
良く勢いだけで中身がないコンビって言われている。しかし勢いだけでここまで笑いを取れるのは驚異的なんじゃないかって思う。そこには技術が絶対いる訳だし。そこは評価されるべきポイントだと思う。
突っ込みのハイテンションっぷりは何回みても笑ってしまう。
実の兄弟だけあって息は本当にぴったりだった。結構自分は笑った。特にどこが面白いとかは無かったけれども全体的なやり取りとか雰囲気が面白かった。

北朝鮮ネタがとろサーモンと被っていた。なんか最近結構使うコンビ多い気がする。だいたい受けるからね北朝鮮ネタはかなり。

9.和牛

3連連続出場コンビ。1回目は男が女を冷たい言葉で突っぱねるようなネタだった。ネタ自体は良く出来ていたが、引いてしまった人もいるようなそこまでの爆発にはならず。2回目は男女がデートをするネタで、こっちはちょっと男のキャラが柔らかく可愛げがある感じになっていた。しかし優勝までは後一歩届かなかった。

じゃあ今年は一体何をする?
そう思って見ていた方が多いと思う。
結果度肝を抜かれた。

これは本当に凄い。凄すぎて逆にあれな感じかもしれない。前半で和牛にしてはイマイチだなあと思わせる。そして後半で前半のくだりを一気に回収する。
すっごく爽快だった。

音楽巾着の下りとか、ワザと滑らせたんだろうなあ。凄いなあ。
ジョブズの下りはめちゃくちゃ笑った。ツッコミが投げたipadをボケがさりげなくキャッチしているところが好き。

10.ジャルジャル

うんジャルジャルだ。どこからどう見てもジャルジャルだ。
ジャルジャルは練習量がものすごい。そしてかなり独自の漫才を行う。

このピンポンパンポンゲームもかなり練習しているっぽい。アドリブっぽく見せるためには翻って多くの練習が必要になってくる。
本当によく間違えないなあと思う。アキラ100%並みにミスらない。ミスったら台無しになるネタをやる度胸は本当にすごい。

ただこのコンビもハードルが上がりすぎてしまっているのがなあ。2015年にほぼ完ぺきなネタを披露してしまったがために。
評価ポイントも難しく、会場の笑いの量も測定しづらいネタだったので審査員の得点も真ん中ぐらいに収まってしまった感じ。

 

最終決戦

1.とろサーモン

一本目に引き続き笑いの量が凄く、これは完全にきていると思った。
とろサーモンは今年でラストイヤーらしい。ラストイヤーで初めて決勝に来て、会場にここまで嵌っているとは。勝利の女神が完全に味方をしている。

この石焼き芋のネタは一昨日の敗者復活でも行っていたが、今回は非常に進化を遂げていた。特に信者と教祖の下りが面白かった。
最後の「え?フォーエバー?」も凄く好き。巧いこと韻を踏んで、最後爆笑のままネタを終えた。

2.ミキ

こちらは去年の敗者復活でやっていたネタ。このネタも面白い。
ちょっとネタ時間が短かった気がする。後敗者復活で見て面白かった下りで一つ削られていてそれが少し残念だった。

今年は優勝できなかったけれども来年以降十分チャンスがあるコンビだと思う。

3.和牛

前半の伏線を回収するネタ再び。ここが優勝でも全然おかしくはなかった。ただ1本目と比較して明らかに威力が落ちてしまっていたから、審査員から減点されてしまったのだろう。
「旅館」という設定もゆにばーすやとろサーモンと被ってしまった。そこもちょっと痛かった。

しかし旅館の中居さん役のツッコミの演技力は凄まじかった。本当に川西さんはベテランの風格を感じる。なんかもう芸歴20年目の人みたいじゃん。

まとめ

優勝はとろサーモン。2位が和牛という結果だった。
いやーしかし今年も凄い面白かった。

来年は個人的には「Aマッソ」とかが決勝でみたい感じ。まだちょっときついかなあ。